【清水工房・揺籃(ようらん)社 ニュースレターVol.91】

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【清水工房・揺籃(ようらん)社 ニュースレターVol.91】

 

お世話になっている皆さま

 

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

八王子市追分町の印刷・出版の会社、「清水工房・揺籃(ようらん)社」です。

 

2023年度の国語世論調査で、1か月に読む本の数を聞いたところ、約63%の人が「読まない」と回答したそうです(電子書籍を含む、ただし雑誌・漫画は除く)。

前回調査時(18年度)は約47%だったので、この5年で16%も増えたわけです。

理由としては「電子機器に時間を取られる」とした人が43%もいました。

一方、読書する人のなかでは電子書籍の割合が、前回から約14%増の約48%となっていて、読書スタイルの変化が見て取れます。

電子書籍は文字を拡大できたり、読み上げ機能があったりと、高齢の方にも好評と聞きます。

今後、紙の本で読む人はコアな読書好きに限られていくのかもしれませんが、手触りや重量感、全体の把握のしやすさ、

残りのページ数がはっきり分かる点など、紙だからこその良さももちろんあります。

競合するのではなく、共存していけるといいですね。

 

さて、ニュースレター最新号をお送りします。

もし、ご不要の方がいらっしゃいましたら、お手数でもご一報いただければ幸いです。

 

 

 

★【第27回 日本自費出版文化賞発表】

27回日本自費出版文化賞(日本グラフィックサービス工業会主催、朝日新聞社など後援)の各賞が9月5日、以下の通り、発表されました(敬称略)。

当社からは詩歌部門の『岩田儀一哥集 みな超え飛ぶや』と、

研究・評論部門の和泉清司さんの『定本 大久保石見守長安―江戸幕府創成期を支えた総代官・年寄衆の功績―』の2冊が最終選考に残っていましたが、いずれも惜しくも受賞を逃しました。

とはいえ、入選という結果は立派です。

27回の表彰式は、202411月9日(土)に東京都・千代田区のアルカディア市ヶ谷で開かれます。

【大賞】(地域文化)『海と大地と共同の力 反CTS金武湾闘争史』金武湾闘争史編集刊行委員会(沖縄県那覇市)

【色川大吉賞】(研究評論)『俳句の地平を拓くー沖縄から俳句文学の自立を問うー』野ざらし延男(沖縄県中頭郡北谷町)

【地域文化】『岸和田だんじり図典ー祭を支える心と技』森田 玲(京都府京都市)

【個人誌】『カナダ移民のパイオニア 佐藤惣右衛門物語』佐藤正弥 梅津(山形県長井市)

【小説】『辺野古バスに乗って』仲村渠(なかんだかり)ハツ(沖縄県宜野湾市)

【エッセー】『随想 美術史紀行ーエジプトからルネサンスへー』村上稱美(かなみ)(東京都世田谷区)

【詩歌】『歌集 水色の傘は買はない』池田 玲(福岡県北九州市)

【研究・評論】『行動する詩人 栗原貞子』松本滋恵(ますえ)(広島県広島市)

【グラフィック】『デザイン き 木下勝弘』木下勝弘(東京都東村山市)

【シルバー特別賞】個人誌​『百年の探究ー眞の自由と平和を思考し続けてー​』菱谷良一(102歳)(北海道旭川市)

【特別賞】地域文化『細倉を記録する寺崎英子の遺したフィルム』寺崎英子写真集刊行委員会、個人誌『大雪をあおいで「三年目のナナカマド」その後』原田芳子、

小説『風は海から吹いてくる』遠藤源一郎、エッセー『スイングバイ』糸井博明、詩歌『詩集 沈黙の絶望、沈黙の希望』常本哲郎、

研究・評論『貨幣が語るジョチ・ウルス』安木新一郎、グラフィック『日本の鳥』浅見ベートーベン

※詳細はこちらから → https://www.jsjapan.net/pages/award_history2024

 

 

★【自費出版アドバイザー認定試験 受験資格該当研修会 第44回自費出版アドバイザー講座】

 「ひとり出版社の挑戦とこれからの自費出版」

■講師 月とコンパス代表 西山 雅子 氏

 

今回は『“ひとり出版社”という働きかた』(河出書房新社)の著書もある、出版社「月とコンパス」の西山雅子さんをお招きし、

立ち上げまでの苦労、経営のコツ、そして本づくりの喜びについてお話いただきます。

加えて、自費出版についてどのように捉えているかについても伺います。

なお、同社の絵本『Je suis la ここにいるよ』は、2024年の造本装幀コンクールで文部科学大臣賞受賞しています。

※当日は、「月とコンパス」の書籍の販売もございます。

 

■日時 20241025 () 1500分~1640

■場所 ジャグラ本部 会議室

   東京都中央区日本橋小伝馬町7-16 ニッケイビル8

  (東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅 4番出口より徒歩3分)

■研修費

 日本自費出版ネットワーク会員 2,500

 ジャグラ会員、全印工連会員は3,000

 その他一般の方は 3,500

※当日は、「YouTubeライブ」で限定生配信を予定しています。

 会場に来られなくても質問はチャットで参加できます。

 お申し込みいただいた方に、視聴先URLをメールでお知らせします。

■申込み

 ①Googleフォーム:https://tinyurl.com/2mw98cst

 ②メール:pp@japan.email.ne.jp

 ③FAX03-5623-5473

※お申込み後、研修費のご請求書をお送りいたします。

■問合せ NPO法人 日本自費出版ネットワーク事務局

 電話 03-5623-5411 FAX 03-5623-5473 メール pp@japan.email.ne.jp

 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町7-16 ニッケイビル7F

 申込締切日: 1023 ()

 

講座の詳細はこちら → https://www.jsjapan.net/pages/adviser#content4

 

 

★【第13回八王子北条氏照まつり】

戦国時代に八王子城の城主だった、北条氏照にちなんだお祭りです。

八王子北条甲冑武者隊と友好都市の北条武者隊による演武とパレードや、八王子城跡ガイダンス施設内展示物紹介、

太鼓演奏などのライブイベント、そして模擬店が多数出店します。

無料シャトルバスも運行予定。

・日時 1027日(日) 午前10時~午後2時

・場所 八王子城跡御主殿跡地及び模型広場、八王子城跡ガイダンス施設など

・主催 元八王子地区町会自治会連合会

※「北条氏照まつり」やシャトルバスの詳細はこちら → https://chojiren-hachioji.jp/pages/49/

※観光協会のページはこちら → https://www.hkc.or.jp/event/detail.php?id=163

 

 

★【第31回 八王子古本まつり】

八王子駅前の西放射線通り商店街(ユーロード)を会場に、春と秋の2回、開催される古本まつり。

今回で31回目を数えます。

特集テーマは「花鳥風月」。

主催は「八王子古本まつり実行委員会」で、市内外の古書店による古書販売などが行われます。

会期は1010日(木)~14日(月・祝)、時間は10時~19時(荒天中止)。

揺籃社の掘り出し物も出品されます。

※「八王子古本まつり」を紹介したウェブ記事です

・号外ネット八王子さん → https://hachioji.goguynet.jp/2024/10/03/furuhon-maturi-8/

・八王子経済新聞さん → https://hachioji.keizai.biz/headline/3849/

 

 

【八王子宿と治水 第2回 萩原橋と南浅川】

「大久保長安の会」が主催する人気の町歩き企画です。

南浅川が浅川の本流に直角に合流する治水のプランは八王子宿のまちづくりに決定的な影響がありました。

明治の繊維産業の隆盛を物語る萩原橋架橋碑とあわせて水との縁が深い八王子の歴史を歩くイベントです。

・日 時 20241026() 930分~12

・集 合 八王子市大横町10-18 宝樹寺

・コース 宝樹寺(バス停「サイエンスドーム前」)→萩原橋架橋碑→萩原橋上流湧水→八王子市役所河川敷広場(休憩)→

     南浅川合流点→水無瀬橋→日吉八王子神社→宗格院(史跡石見土手)解散

・講 師 鈴木 泰(大久保長安の会会長・ブラタモリ出演!)

・資料代 1000円(当日お支払いください) ※少雨決行

・定 員 25名(先着、1015日までにお申込みください)

・対 象 八王子の歴史に興味のある方ならどなたでも

・主 催 大久保長安の会

・申 込 メール=hal9000-47@nifty.com(山崎)

 ※上記に名前・住所・電話番号をご連絡ください

今回より新型のスピーカーを導入します。

人数が多くて後ろの人が聞こえないというご意見を踏まえました。

どうぞ気兼ねなくご参加ください。

 

 

【永瀬一哉さん著『1979年、ソ連領シルクロードの旅』の書評】

永瀬さんの旅行記『1979年、ソ連領シルクロードの旅―タシュケント、ウルゲンチ、ヒバ、ブハラ、サマルカンド、フルンゼ』(揺籃社、2022年)について、

カンボジア人の元日本留学生から感想を寄せて頂いたのでご紹介します。

なお、本書は中国語版(揺籃社)も刊行されています(下記参照)。

 

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永瀬一哉『1979年、ソ連領シルクロードの旅』を読んで

コン・サンロート(カンボジア人元日本留学生/筑波大学修士)

 

本書はソ連崩壊以前の時代に中央アジアのシルクロードを旅した記録である。

著者である永瀬一哉先生が閉鎖的なソ連という国を自らの足で訪れ、

歴史的・文化的な遺産に触れるとともに、

現地の人々との交流や新たな発見を詳細に描写した作品である。

まず、本書の最大の魅力は時代背景と地理的なスケールの大きさにある。

シルクロードといえば、かつての交易路としての栄光が語られる一方で、

長い間その歴史的価値はあまり知られていなかった。

その後、ソ連領内に含まれたことで、

永瀬先生が訪れるまではソ連の「鉄のカーテン」の背後に隠されてしまっていた。

永瀬先生の旅の叙述は開放されたばかりの歴史的遺跡や街並みだけでなく、

ソ連体制下での地域社会の変化も浮き彫りにしている。

バザールや現地の人々の生活風景は時が止まったかのように古(いにしえ)のシルクロードを想起させる一方で、

そこにはソ連の影響が色濃く反映されていることが分かる。(中略)

本書では風景や歴史だけでなく、同行者や現地の人々との交流、

ソ連を訪れた外国人旅行者が異文化に触れた際の反応についても詳細に記している。

短期の旅の間に体験する異文化理解や、旅の同行者同士の人間関係の動きも興味深い。

 

※本書はアマゾンPODにて購入可能 → https://www.amazon.co.jp/dp/4897084865

※中国語版はこちらからどうぞ → https://www.amazon.co.jp/dp/4897085101

 

 

ニュースレターは不定期に発信いたします。

何かご意見などありましたらお知らせください。

 

㈱清水工房・揺籃(ようらん)社 社員一同

 

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株式会社 清水工房 (揺籃社)

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