2020/02/07
豊田芳子著『哀しみの女君たち―『源氏物語』のヒロイン・二十四抄―』(A5判256P、ハードカバー、揺籃社刊、2000円+税)が完成!
いまから千年以上も前に執筆された『源氏物語』。
本書は紫式部が登場させたヒロインの中から主だった24人の女君を取り上げています。
『源氏物語』を読み解く市民講座を長く受け持ってきた豊田さんは、哀しみのうちに生きざるを得ない女君たちの来し方行く末を丹念にあぶり出します。
平安時代のしきたりに隔世の感を覚えつつ、一方でどの時代も変わらない人間の性に惹かれていくことでしょう。
登場人物の動きがよく理解できる付録の系図、年立などもありがたい入門書です。